- 2011/08/10
https://sindansiken.xyz/2024-3/
「この回答は以下を前提としています」
① C社の強みである
「社長の提案力」と
「内製化された技術力」を核に、
生産性のボトルネック(製缶工程)と
情報連携の不備を解消する
事例Ⅲ(生産・技術)の視点を軸にします。
② 特定顧客(X社)への依存脱却と、
受託体質から提案型事業への転換を成長戦略の柱とします。
第1問(強み)
強みは、①社長の豊富なレイアウト設計経験に基づく搬送機能の提案力、②フレームから駆動部加工まで自社で一貫して対応できる高い内製技術力と設計開発体制である。(80字)
第2問(工程改善による生産能力向上)
助言は、残業が常態化している製缶工程をボトルネックと特定し、①作業の標準化とマニュアル化により属人性を排除すること、②機械加工課や組立課からの応援や多能工化を進め、工程間の負荷バランスを平準化することである。(100字)
第3問(工程管理業務の改善)
改善策は、①週1回の生産会議をIT化し、進捗状況をリアルタイムで共有できる生産管理システムを導入すること、②経験頼みの工数見積をデータに基づき標準化し、設計変更や納期変更を即座に日次計画へ反映する体制を構築することである。(100字)
第4問(価格交渉のための社内対策)
対策は、①製造番号ごとに実際材料費と実際工数(人件費)を集計する個別原価計算を徹底し、現状の赤字受注やコスト構造を可視化すること、②適正利益を確保するための見積基準を再整備し、根拠となるデータに基づき、顧客に対して論理的な価格改定交渉を行うことである。(120字)
第5問(自社企画製品による事業拡大の推進)
推進策は、①社長の提案力を活かし、直販向けの標準品ラインナップやモジュール化を設計部と進め、開発効率を高めること、②営業部が直接エンドユーザーのニーズを収集する体制を整え、設置後のメンテナンスまで含む一貫したサービス体制を構築し、付加価値を訴求することである。(120字)
【診断士の視点:戦略的アドバイス】
「製缶工程」の重要性
与件文から、製缶課だけが残業・休日出勤に追われています。
ここが物理的な生産能力の限界(制約条件)となっているため、
この工程の効率化が全社のスループット向上に直結します。
脱・下請けへの一歩
第5問の「自社企画」は、
これまでの受託図面に基づいた生産から、
自社で仕様を定義する生産への移行を意味します。
これにより価格決定権を自社で握ることができ、
第4問のコスト高問題も構造的に解決へ向かいます。
確信度:92%
理由:
事例Ⅲの定石である
「ボトルネック解消」
「個別原価管理の徹底」
「標準化」
を与件の具体的課題に当てはめているため。