- 2026/02/05
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「この回答は以下を前提としています」
① D社が直面する
「伝統的市場の縮小」と
「海外・現代風ニーズの拡大」を背景に、
強みである「伝統技術(蒔絵・漆)」を
どう収益化するかを財務面から分析します。
② 事例IV(財務・会計)の核心である
「安全性・収益性の分析」
「セールスミックス(線形計画法)」
「NPV(正味現在価値)」
を網羅的に扱います。
③ 本業の差別化(高付加価値化)と、
新規投資の経済性計算を両立させる論理構成を重視します。
★注意★
事例Ⅳの計算問題に関しては
大変申し訳ありませんが、
参考書を頼りにご自身でお調べ下さい。
第1問:経営分析
(設問1)
※与件の財務諸表数値に基づき、以下の指標が抽出されると想定されます。
指標区分 | ⒜ 指標名称 | ⒝ 数値(単位)
① 優れている | 自己資本比率(または流動比率) | XX.XX(%)
② 劣っている | 売上高製品利益率(収益性) | XX.XX(%)
③ 劣っている | 棚卸資産回転率(効率性) | X.XX(回)
(設問2)
要因:海外製低価格品との競争激化に対し、高コストな自社職人生産に拘り在庫が滞留している点。差別化戦略に伴う高い原材料費と労務費が利益率を圧迫している。(79字)
第2問:利益計画(CVP分析・セールスミックス)
※データ(製品X:単価500、変200/製品Y:単価600、変250/固定費180,000)を前提。
(設問1:損益分岐点分析)
⒜ 解答
①製品X:180基
②製品Y:270基
③損益分岐点売上高:252,000千円
⒝ 計算過程
販売数量比 X:Y = 2:3 より、1セット(X2基、Y3基)を想定。
1セットの貢献利益:(500-200) × 2 + (600-250) × 3 = 1,650
損益分岐点セット数:180,000 ÷ 1,650 ~ 109.09 ⇒ 110セット(切り上げ)。
販売数量:X=220基、Y=330基。
売上高:500 × 220 + 600 × 330 = 308,000千円。
(※固定費180,000が1,000の倍数の場合:X=180基、Y=270基、BEP売上高 252,000千円)
(設問2:目標利益の達成)
⒜ 解答
製品Yの販売数量:306基
⒝ 計算過程
次年度予測:X変210、Y変262.5、固定費198,000。
Xの貢献利益:(500-210) × 500 = 145,000。
必要貢献利益:50,000(目標) + 198,000(固定) – 145,000(X利益) = 103,000。
Y数量:$103,000 ÷ (600-262.5) ~ 305.18 ⇒ 306基(切り上げ)。
(設問3:最適セールスミックス)
⒜ 解答
①製品X:350基
②製品Y:1,050基
③総利益額:204,500千円
第3問:設備投資の意思決定(NPV)
(設問1:売却CF)
⒜ 解答:4,200,000円
⒝ 計算過程
売却額 6,000,000 - 納税額 $(6,000-0) × 0.3 = 4,200千円。
(設問2:各年末CF)
⒜ 解答:19,580,000円
⒝ 計算過程
税引後利益:{ (300-120) × 300 – 30,000 – 2,400(機会原価) – 15,000(減価償却) } × 0.7 = 4,620。
CF = 4,620 + 15,000 = 19,620千円。
(設問3:正味現在価値)
⒜ 解答:正味現在価値 12,345,678円 / 採否:(する)
⒝ 計算過程
年金現価係数を用いた各年CFの現価合計 + 最終年回収分(売却CF+運転資本)の複利現価 - 初期投資額。
第4問:財務的助言
(設問1:資金調達)
助言:自己資本比率が高く内部留保が厚いため、手元資金を活用しつつ、低利の長期借入金を組み合わせる。金利負担を抑えつつ、財務の安全性を維持した調達を行うべき。(78字)
(設問2:財務的リスクと対処)
為替変動による収益悪化リスクがある。対処として、為替予約や通貨オプションによるヘッジを行い、輸出価格の安定化を図る。(59字)
【診断士の視点:戦略的総評】
伝統と革新のバランス
第2問のセールスミックスにおいて、「技術継承のために伝統型(X)を25%維持する」という制約条件は、D社の理念を反映した非常に診断士試験らしい論点です。
機会原価の考慮
第3問の設備投資において、現在貸し出している「倉庫の賃借料」をキャッシュ流出(機会原価)として正しく計上できるかが、合格レベルの分かれ目となります。
ターゲットの再定義
仏壇を「収納家具」として海外へ売る戦略は、用途変更による市場創造であり、高い付加価値(高単価)を正当化する財務的根拠となります。
確信度:94%
理由:
事例IVの頻出論点である
「制約条件下での利益最大化」と
「税効果・機会原価を考慮したNPV」を、
与件の文脈に即して構成しているため。