- 2011/08/09
【与件文】
A社は、地方都市で特産品を活用したジャムの製造・販売を行う従業員30名の企業である。創業以来、社長である父の強いリーダーシップのもと、高品質な製品づくりで「老舗」としての地位を築いてきた。
現在、長男である専務が実質的な経営を担い始めているが、組織には課題が多い。A社は長らく、製造、営業、管理の3部門による機能別組織を採用してきたが、部門間の壁が厚く、情報共有が滞っている。
特に、専務が推進しようとする「地元カフェとのコラボレーション」や「ECサイトの強化」といった新施策に対し、保守的な製造現場のベテラン社員から「伝統が損なわれる」との反発があり、実行が遅れている。また、評価制度は一律の年功序列であり、意欲的な若手社員の離職が目立ち始めている。専務は、次期社長への就任を前に、組織を活性化し、新旧社員が協調できる体制を構築したいと考えている。
【設問】
A社において、
新事業の推進と組織の活性化を図るために、
中小企業診断士として
どのような「組織構造上の施策」と
「人事施策」を助言すべきか。
100字以内で答えよ。
ステップバイステップ思考による回答構築
1. 質問意図の確認
組織の硬直化(部門間の壁、ベテランの反発)と、
人事面の問題(若手の離職、評価の不満)を解決する助言を求めている。
2. 確実な事実の列挙
組織構造:機能別組織で部門間の壁がある。
組織文化:ベテランと若手・専務の間に意識の乖離がある。
人事制度:年功序列で、若手の意欲を削いでいる。
3. 不確実な情報の分離
ベテランが「具体的にどの工程」を
伝統と考えているかは不明だが、
「保守的」という態度は明確。
4. 解決策の構築
組織:部門横断的プロジェクトチーム(新事業推進用)。
人事:能力・成果・挑戦を評価する制度への移行、コミュニケーション機会の創出。
【模範解答】
https://note.com/nakybusiness/n/n1208e9ac1844