- 2013/08/07
講師の松永(エミリー)氏と
宮原里歩氏が、
多くの受験生が苦手とする事例Ⅳで
「点数が伸びる人と伸びない人の決定的な違い」や、
具体的なテーマ
(経営分析、CVP、NPV、記述)
ごとの本質的な勉強アプローチについて
詳しく語っています。
1. 事例Ⅳで大きく点差が開く原因
事例Ⅳは、
再現性のある正しい解き方を身につければ
点数が安定する一方、
闇雲に問題を解くだけでは
本番で対応できず、
受験生間で
非常に大きな点差がつきやすい科目です。
実際に同スクールの
「事例Ⅳ特訓」では、
正しい対策によって
30点〜45点以上も
得点を伸ばす
受講生が続出しています。
2. 苦手な受験生の共通点:「暗記」への依存
伸び悩む人に最も多い共通点は、
「手順や解き方のパターン、
公式を丸暗記して
解決しようとすること」
です。
試験作成者は毎年、
過去のパターンで解けないよう
「ひねり」や
「引っ掛け」を入れてくるため、
100個のパターンを暗記しても、
101個目の初見のパターンが出た瞬間に
立ち打ちできなくなります。
「どうしてそうなるのか」
という本質的な理解が不可欠です。
3. 勉強を開始するタイミング
1次試験突破が最優先であるため、
1次試験が危うい状況で
2次対策に手を出すべきではありません。
ただし、
1次の合格見込みが立っている場合は
「1刻でも早く始めるべき」です。
事例Ⅳは
計算の感覚や
タイムマネジメントの訓練
(毎日1問解くなど)
の積み重ねが
非常に重要な科目だからです。
初学者はまず、
自分の実力を知るために
「ノー勉強(予備知識なし)」
で過去問を一度解いてみることから
スタートするのが推奨されています。
4. 80分間の戦い方(タイムマネジメント)
事例Ⅰ〜Ⅲとは異なり、
事例Ⅳは
「多くの受験生が
すべての設問を埋めきれずに提出する」
という特徴があります。
最初から
100点分を無理に埋めようとせず、
「まずは70点分を確実に埋めて
50点・60点を着実に取る」
というように、
段階的に正解できるボリュームを
増やしていく戦略が有効です。
5. 単元・テーマ別の攻略ポイント
経営分析
過去問を活用し、
(同友館の『全知識』『全ノウハウ』等)
指標の選び方を徹底的に理解します。
過去問の
「不揃い(採点基準)」
にある配点の重み付け
(例:なぜこれが2点で、あっちの指標は1点なのか)
に対して真摯に向き合い、
「最も得点が高いベストな指標」
を論理的に選べる力を養う必要があります。
CVP分析・NPV(計算問題)
公式の丸暗記は絶対にNGで、
問題の「数字」に
いきなり飛びついて
計算を始めてはいけません。
設問に書かれている情報を
1行ずつ丁寧に書き起こして
「全体の解法の見通し」
を立ててから
計算に移るのが鉄則です。
記述問題
過去問にない
初見のテーマが出ても諦めず、
事例Ⅰ〜Ⅲと同様のプロセス
(設問から求められている
カテゴリーを想定し、
要素を充実させる)
で解きます。
また、
「財務的観点」を問われた際は、
フリーズせずに
「収益性・効率性・安全性の3つの切り口」や
「PL・BS」の視点に分解して
要素を洗い出すとスムーズに書けます。
6. 事例Ⅳ特有の罠:「日本語のゆらぎ」
事例Ⅳを
「厳密な数学や算数の試験」
だと思って臨むと、
問題文の定義の曖昧さに
ストレスを感じてしまいます。
診断士試験の事例Ⅳは、
実在する中小企業のリアルな状況を扱っているため、
「日本語の表現に
多少の多様性(ゆらぎ)があっても、
企業の置かれた状況から
『これしかあり得ない』
という自然な解釈を
1つに絞り込む力」
が試されています。
7. 独学で伸びる人・伸びない人の違い
伸びない人
ひたすら問題を解く量だけに頼る人や、
分からないところを暗記で済ませようとする人。
伸びる人
固定観念を捨て、
自分の間違えた原因(課題)をメタ認知し、
「なぜ間違えたのか、
次どうすれば解けるのか」
を客観的に振り返って
客観的な修正(軌道修正)ができる人です。
他の受験生の答案と比較する
「ピア・ラーニング(仲間との学び)」
も客観的な気づきを得るために
有効であるとまとめられています。