- 2025/04/09
担当は伊東拓講師で、
中小企業診断士の2次筆記試験に
初めて挑戦する受験生に向けて、
試験の概要や
「正しい勉強法」の重要性、
具体的な過去問を用いた
アプローチ方法を解説しています。
2次試験の概要と特徴
4つの架空の事例企業が舞台
組織・人事(事例Ⅰ)
マーケティング・流通(事例Ⅱ)
生産・技術(事例Ⅲ)
財務・会計(事例Ⅳ)の4科目があり、
それぞれ約3ページの与件文
(企業の現状や課題に関する説明文)
が与えられます。
診断と助言を行うコンサル試験
一次試験のような
マークシート方式とは異なり、
診断士の視点で企業の課題を見定め、
解決に向けた助言を
文字(マス目)で記述していく記述式の試験です。
一次試験の知識がベース
「企業経営理論」や「運営管理」、
「財務・会計」といった
一次試験で学んだ知識が
色濃く関係しており、
基礎知識はすでに身についているという前提で出題されます。
「正しい勉強法」が必要な理由
一次試験は
ある程度勉強時間に比例して
実力が伸びやすいですが、
2次試験は
「正しい方向性」で勉強しないと
努力が実を結びにくいという特徴があります。
2次試験は受験生の
「オリジナリティ」や
「個人の実務経験上のアイデア」
を披露する場ではありません。
「出題者の意図(あらかじめ用意された答え)を当てる試験」
であり、
与件文の根拠に基づき、
教科書的な一次知識を用いて
論理的かつベーシックに
回答を組み立てる能力が試されます。
具体的な問題を用いた「要求解釈」の重要性(令和6年度 事例Iより)
伊東講師は、
実際の過去問(第2問)を例に挙げ、
与件文を読み始める前に行う
「要求解釈」
(設問文の分析と予測)
の重要性を解説しています。
【例題】
なぜA社は首都圏の市場を開拓するためにプロジェクトチームを組織したのか。
また、長女(のちの2代目)をプロジェクトリーダーに任命した狙いは何か。
100字以内で答えよ。
ポイント①:問われている要素を明確に分ける
この設問では
「①プロジェクトチームを組織した理由」と
「②長女をリーダーに任命した狙い」
の2つが明確に聞かれています。
本試験では
これらがごちゃ混ぜになった回答が多く見られますが、
出題者の意図に沿って
要素を明瞭に分けて書くことが加点への第一歩です。
ポイント②:一次知識を引っ張り出して予測する
「プロジェクトチーム」
という用語から、
「各部門からメンバーを集めた期間・規模限定の組織」
という一次知識を脳内から引き出します。
与件文を読む前に
「いきなり大きな事業部を構えるのではなく、
まずは小規模で始める必要があったのでは?」
と当たり(着眼点)をつけます。
ポイント③:設問文のヒントを見逃さない
「長女(のちの2代目)」という記述から、
彼女が「後継者」であることが分かります。
したがって、
リーダーに任命した狙いは
与件文を読む前であっても
「次期経営者(管理者)としての
経験を積ませるため」
(後継者育成)
という予測(仮説)を立てることができ、
与件文から必要な根拠を見つけやすくなります。
—
最後に伊東講師から、
「ここからの頑張り次第で
来年には診断士になれます。
大変で暑い日々が続きますが、
適切かつ正しい勉強を重ねて
合格を勝ち取りましょう」
と、
初受験生に向けた
激励の言葉で講義が締めくくられています。