2021年 2次本試験分析会 辻井講師(TAC中小企業診断士講座)

動画では、
各事例の解説だけでなく
「80分という極限状態の中で、
合格者はいかにリスクを避けて立ち回っているか」
というリアルな本番戦略が語られています。

📌 全体総括:合格圏(Aランク)に入るための大前提

「100点」は絶対に不可能

特に2021年度は
難易度がとてつもなく高く、
予備校の講師が
時間をかけて作った
模範解答レベルを
現場で書くのは無理です。

負けない戦い方をする

「みんなが書ける基本問題」を絶対に落とさない。

難問は白紙を避けつつ部分点を狙い、
現時点で
「妥当性のある解答」の半分程度
(得点調整前ベース)が書けていれば、
実際の開示得点では
60点以上の
Aランクで返ってくる可能性が十分にあります。

1. 事例I:思い込みを排除する「分散型解答」

第1問(ファブレス化の理由)

「理由」を問う問題は、
自分の思い込みで突っ走ると大失敗します。

ロジカルに
「外部環境」
(技術革新・コディティ化)
「内部環境」
(顧客の細かいニーズ対応)
「外部企業との繋がり」
(協力企業)
の3つの切り口に
バランスよく文字数を
配分(分散回答)するのが鉄則です。

第2問(3代目の抜擢理由)

よ件文の事実(前職の人脈など)に、
1次知識
「事業承継」「組織文化の醸成」など
を組み合わせるのが
診断士の解答プロセス。

前職の人脈・経験という外せないキーワードを軸に、
目的(未来志向)を絡めて
2本立ての因果関係でまとめます。

全体のストーリー

「ドメインを広げた(第3問)結果、
経営資源が分散して営業が弱まった。

だから長期的(第5問)には
どう営業体制を仕組み化するか」という、
事例全体のストーリーの繋がりを意識することが大切です。

2. 事例II:要素の多さに溺れない「フォーマットの厳守」

第1問(SWOT分析)

30字制限という短い文字数では、
要素を詰め込みすぎると日本語が崩壊します。

スッキリと
「1〜2要素」に絞り、
設問の縛りに準拠した
精度の高いSWOTを抜き出すのが得策です。

第2問(ECサイトでの製品提案)

「どの商品か」を問われているため、
既存の強み(地元産大豆、水など)を活かした
「手作り豆腐セット」に、
体験提案としての
「豆腐丼レシピ」などを組み合わせる、
いつものマーケティングの基本フォーマット
(誰に・何を・どのように)
を冷静に適用します。

第3問・第4問(タッチポイントの意識)

コロナ禍における
「顧客関係の希薄化」
をどう防ぐかが裏のテーマ。

高齢者には
「電話での人的接触(関係維持)」
主婦層(新規)には
「LINE等による口コミ拡散」と、
ターゲットごとのタッチポイント
(接触機会)を切り分けて
コミュニケーション戦略を組む重要性を学びます。

3. 事例III:難問を切り抜ける「情報系問題の先制処理」

生産現場の混乱をどう裁くか

与件文には
「特急品の割り込み」
「在庫の無駄」
「熟練職人の負荷」
など困りごとが大量にあります。

これらを80分で全部解決するのは不可能です。

第3問(情報活用)を軸にする

事例IIIでは、
必ずどこかに
「情報活用(IT化・情報共有)」の問題が出ます。

今回は第3問がそれにあたります。

誰が・何を(修理情報や発注情報など)共有し、
生産計画の精度を上げるかを5W2Hで整理し、
ここを確実に得点源にします。

第4問(究極の2択)

「高級感の追求(手作り)」か
「分業化・標準化」かの
2択に見えますが、
経営者のビジョン
(百貨店への直営店出店、販路拡大)
から逆算すると、
アイテム数を増やすための
「標準化・若手育成」は不可避。

どちらの結論を選ぶにしても、
「技術承継(バックを一人で製品化できる技術)」と
「収益向上」という効果(ゴール)に
必ず紐付けることで、
大外れしない解答になります。

4. 事例IV:パニックに負けない「タイムマネジメント」

第1問(経営分析)

売上高営業利益率
(人件費高騰による収益性悪化)

自己資本比率
(多店舗展開を借り入れに依存している安全性悪化)
など、
別解が多数認められる可能性が高い年でした。

数字の大きな異常値(他社との差)に着目し、
PLとBSが繋がるストーリーを意識して
3指標(今回は4指標指定の変則)を素早く抜き出します。

第2問・第3問(計算問題のつまみ食い)

取り替え投資(NPV)や
複雑な計算問題は、
焦って解くと
ケアレスミス
(小数点以下の処理など)の餌食になります。

プロセスが複雑で
コスパが悪い難問
(第2問設問2など)はあえて後回しにし、
確実に部分点が拾える設問
(第3問の設問1など)を
慎重に「積み上げる」のが
合格者の共通戦略です。

第4問(定性問題)

地域密着や
移動販売の意義を問う記述問題は、
一見マーケティング的ですが、
事例IVである以上、
最終的には
「企業の持続的な収益基盤の維持」や
「企業価値・ブランドの向上」といった
財務・経営的メリットに結びつけて
ロジカルに書く必要があります。

💡 勉強中のあなたへのメッセージ

辻井講師が
動画の中で繰り返し伝えているのは、
「本試験というプレッシャーの中で、
いかにいつも通りのロジック
(思考プロセス)を保てるか」
です。

2次試験の勉強は、
模範解答という
「結果」
を追いかけるのではなく、
「なぜその罠を回避できたのか」
「なぜその切り口を思いつけたのか」
という
「プロセス(判断力)」
を鍛えるトレーニングです。

この要約を頭に置いた上で、
もう一度過去問と与件文に向き合ってみてください。

一歩ずつ、
確実に実力がついていきますよ!
応援しています!

 

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