- 2020/11/02
三好講師が登壇し、
事例Iから事例IVまでの
各問題の難易度や出題の意図、
受験生の再現答案から見える
傾向について詳しく解説しています。
💡 全体講評
2021年度の2次試験は
全体的に難易度が高く、
特に「事例IV」で
手応えが悪かったと感じる受験生が
非常に多い傾向にありました。
しかし、
2次試験は相対評価の面があるため、
1つの事例で失敗しても
他の事例でカバーできていれば
合格の可能性は十分にあります。
📘 事例I(組織・人事)
第1問〜第3問で
着実に得点を積み重ねることが
重要となる構成でした。
第1問(ファブレス化の理由)
印刷工場を手放した理由について、
多くの受験生が
「経営資源の集中」
「強みの強化」
を記述しており、
ここは外せない得点源です。
第2問(3代目の登用)
経験のない3代目を
いきなり統括に据えた理由として、
「早期の事業変革」や
「前例にとらわれない改革」といった
視点が入っていると評価が高くなります。
第4問(外部企業との関係発展)
出題者の意図は
「単なる協力」から
「双方向のパートナーシップ」(新たな価値創造)
への発展ですが、
枠組みを外した解答が多く見られました。
第5問(中長期の課題)
営業力の強化・体制確立を
中長期的な計画として
どう段階的に進めるかが問われました。
📙 事例II(マーケティング・流通)
3年連続でSWOT分析が出題され、
制約条件
(移動販売の拡大、ネット販売の立ち上げ)
が明確だったため、
例年よりは
SWOTの特定がしやすかったと分析されています。
第2問(ネット販売の製品・方法)
既存商品(手作り豆腐セットなど)を
Y社のサイトを通じてどう売るか。
販売方法として
「豆腐丼」の提案や
レシピ連動などを
どこまで具体化できたかが鍵です。
第3問(フランチャイズの役割)
フランチャイザー(本部)と
フランチャイジー(加盟店)の役割分担。
特に置き配導入に伴う
「電話による接点強化」(離脱防止)
が重要なポイントでした。
第4問(主婦層向け戦略)
豆腐に関心のない主婦層の取り込みとして、
地元の人気和菓子店との
「共同開発」(コ・ブランディング)や
「口コミ」(SNSメッセンジャーの活用)による
コミュニケーション戦略が問われました。
📗 事例III(生産・技術)
「第4問(今後の戦略の選択)」
の結論を外さないことが
合否を分ける大きなポイントとなっています。
第2問(受託品の製造工程の効率化)
「製造工程」に限定されているため、
生産計画の記述に終始してしまうと
点数が伸び悩むリスクがあります。
具体的には
「縫製工程での中断」や
「検品時の手直し」(仕上げ工程のばらつき)
に注目すべきでした。
第3問(自社ブランドの課題)
企画面では
「開発経験不足を修理情報の活用などで補うこと」
生産面では
「欠品や過剰在庫の解消」(情報共有化)
が課題となります。
第4問(手作り高級化 vs 分業・標準化)
標準化して
アイテム数を増やすのではなく、
「熟練職人の手作りによる高級化」
(高付加価値化)
を選択するのが
事例IIIのセオリーであり、
出題者の意図です。
📕 事例IV(財務・会計)
ボリュームが非常に多く、
時間管理が極めて難しい年でした。
第1問(経営分析)
良い指標2つ、
悪い指標2つの
計4つを指摘する変則的な指定でした。
指標の選択が妥当で
数値が合っていれば、
採点基準は比較的緩く
幅広く認められると推測されています。
第2問(投資決定・NPV)
非常に難易度が高く、
設問3まで解ききれた受験生は極めて稀です。
設問1(キャッシュフローの算出)を確実に合わせる、
あるいは部分点を狙う形になります。
第3問(CVP分析)
ここは比較的シンプルで
「絶対に落としてはならない得点源」でした。
ここで確実に20点を確保できたかどうかが
安心感に直結します。
—
動画の終盤(01:41:40〜)では、
受講生からテキストチャットで寄せられた
具体的な解答の妥当性
例:
「当座比率を良好とした理由」
「オープンイノベーションという切り口の是非」
「切り上げ・切り下げの端数処理ミスによる部分点」
などに対して、
講師が1つずつ丁寧に回答しています。