2018年(平成30年) 事例Ⅰ答案 EBA

2018年(平成30年) 事例Ⅰ
A社は、資本金2,500万円、売上約12億円のエレクトロニクス。メーカーである。役員5名を除く従業員数は約50名で、そのほとんどが正規社員である。代表取締役は、1970年代後半に同社を立ち上げたA社長である。現在のA社は電子機器開発に特化し...

EBAの江口明宏さんの答案

第1問

「大手企業が参入しにくいニッチ市場向けの製品開発を行うことで競争を回避し、研究開発投資負担を特定市場に集中させて開発効率を高め、技術力を強化することで独自で開発できる多様で幅広い製品開発を実現できるため。」

第2問

(設問1)
「約50名のほとんどが正規社員で、技術者が9割を占める研究開発中心の企業である。生産や販売を外部企業に委託することで主要機能を自社で保有せずに研究開発に経営資源を集中でき、多くの付加価値を生み出せるため。」
or
「これまで売切り型の事業特性だったが、複写機関連製品事業は、情報通信技術の急速な進歩により、社員の9割を占める技術者による専門知識が活用でき、取引先との継続取引が可能となる事業特性を持つ。」

(設問2)
「これまで売切り型の事業特性だったが、複写機関連製品事業は、情報通信技術の急速な進歩にA社の技術専門知識で対応することで同業他社に対して競争優位を構築でき、部品や消耗品など顧客との継続取引が可能となる。」

第3問

「多様な分野の専門知識を持つ技術者を製品開発部門のグループに混成チームとして配置することで、状況変化に柔軟かつ迅速に対応し、新しいアイデアの開発や問題解決を図り、製品開発部門長を後進として育成を図った。」

第4問

「各グループに自由裁量の余地を与えて内発的動機づけを図る。新卒者採用も行い多様な人材を社内に取り入れ組織を活性化する。製品開発部での開発機会を与える配置転換を行い、個人評価に加えてチームによる評価も行う。」

【EBA生徒の上位5人の答案】

Aさん(83点)

第1問「少ない資源で効率的に経営資源を集中できるから。大手企業の参入が難しい為、差別化が図れるから。フランチャイズチェーンとの共同で参入障壁を築けるから。」

第2問(設問1)「最終製品の顧客ニーズを集めることができず、対応が難しいから。技術者が9割を占めるから。」

第2問(設問2)「従来は、取引先や顧客などの声を反映させていた受け身の製品から、トナー等の販売等、開発した製品を販売した時点で取引が完了する売切り型の事業からの脱却し、スイッチングコストを高める事業特性。」

第3問「後進に事業を委ねる為の次世代の人材育成や時流を先読みし先進的な事業展開を進める為の意思決定の迅速化や混成チームによりノウハウを全社的に共有し組織的対応力を高めること。」

第4問「透明性が高く、公平性を担保し、長期的な製品開発を評価する制度導入やチャレンジを評価する表彰制度、専門的知識を高める教育や本人の希望に応じた配置で能力・士気を高め、新規事業や新製品開発を行う。」

Bさん(79点)

第1問「小さい市場に強みの経営資源を集中投入し、外部との連携を図り競争力を高め、大手との競争を回避し、売り上げの増大においても少数の人員で運営し、ニッチな市場での生き残りを考えたから。」

第2問(設問1)「最終消費者向けのニーズ収集などの営業活動の人員を削減し、共同研究の技術開発に社内資源を集中することで技術開発を高め、資源分散による組織能力の低下を防ぎ、ニッチな分野での競争力を高めた」

第2問(設問2)「それ以前の事業は、中堅・大手との共同研究プロジェクトを主体に高精度な製品であり売切りという特性があった。複写機事業では再生品・複合機内部の部品・トナーなど消耗品の継続的需要に繋がる、違いがある。」

第3問「目的は、グループ化し簡素化することで組織間の障壁を縮小し、組織間の連携を高め、支援部門をマトリックス的に機能させ、人材や蓄積したノウハウの多重利用を可能として組織能力を高め、後進の幹部育成も兼ねた。」

第4問「社長は社員との対話を強化し新技術への挑戦への理解を高め、工夫や考案などの奨励制度を作り挑戦する風土に変革し、社員の開発での裁量の余地を拡げ自己決定意識を持たせ当事者意識を高め、内発的動機付けを高める。」

Cさん(78点)
第1問
第2問(設問1)
第2問(設問2)
第3問
第4問

Dさん(78点)
第1問
第2問(設問1)
第2問(設問2)
第3問
第4問

Eさん(78点)
第1問
第2問(設問1)
第2問(設問2)
第3問
第4問

(引用文献)

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